斑尾山から連なる関田山脈の南の端、
頸城平野を経て日本海に流れこむ関川の源流域の村々。
このあたりは「新井南部」と呼んでいる。
粘っこい赤べとが作る潤いのある風景。
豪雪地帯の控えめでへこたれない気質の人たち。
山の暮らしが生んだ農。そして文化・・・
聖なる山「須弥山（しゅみせん）」に例えられる妙高山。
西方に、美しいその姿を望む新井南部の村々。
特徴的な雰囲気を醸すの三沢の集落…長沢、平丸、水原。
先祖の血を繋いできた村人と、南部の魅力に惹かれて移ってきた人たちが根を張り、今を目いっぱい暮らしている・・
こんな人達を「村ん衆」と呼ぼう。
消えていく灯りがある一方、少しづつ灯されてきた新たな夢がある。
新井南部の色はそんな村ん衆の灯す明かりの色なのかもしれない。
村ん衆の手のぬくもりを感じてみよう。
村に足を運んで言葉を交わしてみよう。
男しょ、女しょ、おまんた、おれた。
みんな村ん衆。
県境を超えればそこは長野県飯山市。冬でも行き来が容易で、県境をまたぐ通勤者も多い。 関田山脈の尾根を挟んで気象風土に差があるものの、信州の文化色が残る土地柄。番場平から望む妙高山はまた絶景
長沢の絵