もぐさ観音は、妙高市下平丸に祀られている観世音菩薩で、もぐさ(よもぎ)の名前がつけられています。
毎年、4月18日に行わていたもぐさ観音の祭りは、◯年頃から近い土日に変更され、地域の方によって行われています。
もぐさ観音像
管理をされている石田さんの資料をもとに、もぐさ観音のいわれにを要約しました。
原本(左)と 要約(右)
1.天文3年(西暦1534年)に、滋賀県長浜市石田町辺りの男が、「観世音菩薩像を高源院(飯山市)に置いて欲しい、後に子孫が現れたら渡して欲しい」と住職に依頼した。像は、慧慈(えじ・朝鮮の僧侶)が聖徳太子に授けたものである。
2.慶長10年(西暦1605年)に、石田大炊之助(おおいのすけ)が寺に現れ、先祖が奉納した像を拝借し、平丸にお堂を建て安置したいと申し出る。住職(寿貫)は承諾するが、翌年より体調不要になり、像を送り出したたたりかと思い、平丸へ出かけようと考える。そこへ老僧が現れ、住職の労をいたわると体調が戻る。
3.71年目に子孫が高源院を訪れ、「これからはお互いに行き来し、観音様を信仰しましょう」と約束し、縁起書をしたためた。その縁起書を文政2年(西暦1819)年に当時の住職が書き写し、石田伊右衞門に授けた。
高源院所有の巻物の写しを撮影、合成したものです。(クリックして拡大)
16日(土)・17日(日)がご開帳でした。